おすすめ双子もの

双子が登場する作品で特に面白かったものをピックアップしました。
すべて個人的な好み&意見のかたまりです。
※男の一卵性双生児のみ

Last update:2022.12.13.... 3作品(漫画1作品、ドラマ2作品)

小説

「血兄弟」クリスチアナ・ブランド / 小尾芙佐 訳
(Blood Brothers│1965年│イギリス│短編集『招かれざる客たちのビュッフェ』より)
[ミステリー]
すばらしい。双子ミステリーはこうでなくちゃ。

『殺しの双曲線』西村京太郎
(1971年│日本)
[ミステリー]
冒頭で双子を使ったトリックであることが明示されます。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』が下敷き。

『悪を呼ぶ少年』トマス・トライオン / 深町真理子 訳
(The Other|1971年│アメリカ)
[サスペンス・サイコスリラー・ホラー]
あらゆる双子もの、サイコスリラーものを読んだり観たりする前に出合いたかった作品。映画化しています(未見)

『戦慄の絆』(『双生児』改題) バリ・ウッド&ジャック・ギースランド / 日夏響 訳
(twins|1977年│アメリカ)
[サスペンス・サイコスリラー・ミステリー]
文庫本の裏表紙のあらすじはネタバレしているのでお気をつけください。でもそのネタバレのおかげで読んだ。映画化しています(未見)

『潮騒の少年』ジョン・フォックス / 越川芳明 訳
(The Boys on the Rock│1984年│アメリカ)
[ゲイ文学]
主人公の友達が双子です。

『悪童日記』(Le Grand Cahier|1986年│フランス)
『ふたりの証拠』(La preuve|1988年)
『第三の嘘』(Le troisieme mensonge |1991年)
 アゴタ・クリストフ / 堀茂樹 訳
[純文学]
三部作。感情を一切排除した文体が、逆に真に迫ります。映画も原作に忠実で良作(本物の双子の男の子が主演)

『Lives of the Twins』Rosamond Smith
(1987年│アメリカ)
[サスペンス・サイコスリラー・ミステリー]
ジョイス・キャロル・オーツの別名義の作品。兄の造形が興味深い。『2重螺旋の恋人』としてオゾン監督により映画化(原作にほぼ忠実ですがラストが違います)

「すいかの匂い」江國香織
(1989年│日本│短編集『すいかの匂い』より)
[純文学]
結合双生児が出てくるお話。不思議な余韻が残ります。

『Dogs Don't Tell Jokes』Louis Sachar
(1991年│アメリカ)
[児童書]
『Someday Angeline』の続編・スピンオフ。双子はほんの端役ですが、主人公が双子を全然見分けられない描写が面白い(笑)

『ハリー・ポッター シリーズ』J.K.ローリング / 松岡佑子 訳
(Harry Potter|1997~2007年│イギリス)
[児童書・ファンタジー]
何も言う必要はないでしょう! 双子の鑑。

『奇術師』クリストファー・プリースト / 古沢嘉通 訳
(The Prestige|1995年│イギリス)
[SF・幻想・ホラー]
『プレステージ』としてノーラン監督により映画化もされています。小説と映画の内容は少し異なりますが、どちらも面白い。

「双生児」ジョイス・キャロル・オーツ / 小尾芙佐 訳
(Death Cup|1997年│アメリカ│アンソロジー『EQMM90年代ベスト・ミステリー 双生児』より)
[サスペンス・ミステリー]
めちゃくちゃ好みの双子小説です。片方に同情を禁じ得ませんが…。

※短編集『とうもろこしの乙女、あるいは七つの悪夢』(栩木玲子 訳)にも「タマゴテングタケ」として収録されています。
ただ、「双生児」では一卵性でしたが、「タマゴテングタケ」では二卵性となっていて、短編集の原書でも二卵性双生児(fraternal twins)となっています。原書の表記が1997年版から変わったようです(1997年版ではidentical twins=一卵性双生児)。
『とうもろこしの乙女』には二卵性双生児の兄弟の話がもう1作品あり、「タマゴテングタケ」と対をなすような内容になっているので、短編集を編む際に意図的に変更されたのかもしれません。その二卵性のお話「化石の兄弟」も面白かったです。


『双生の荒鷲』ジャック・ヒギンズ / 黒原敏行 訳
(Flight of Eagles|1998年│イギリス)
[冒険・アクション・戦争]
名作『鷲は舞い降りた』のヒギンズ。こういうのが読みたかったの! ほんと、こういうのが読みたかったの!

『The Wishing Game』Patrick Redmond
(1999年│イギリス)
[サイコスリラー・ゴシックスリラー]
メイン4人のうちの2人が双子。非常に好きな作品です。邦題『霊応ゲーム』

『双生児』クリストファー・プリースト / 古沢嘉通 訳
(The Separation|2002年│イギリス)
[SF・幻想]
『奇術師』と同じ著者。双子の醍醐味、そして小説の醍醐味を味わわせてくれます。

『数学的にありえない』アダム・ファウアー / 矢野誠 訳
(Improbable|2005年│アメリカ)
[SF・ミステリー・アクション]
この面白さがありえない! 双子の一方が主人公です。

『Lovers and Other Strangers』Josh Lanyon
(2009年│アメリカ)
[恋愛(M/M)・ミステリー・サスペンス]
こちらも双子の一方が主人公。もう一方は行方不明。

『The Replacement』Patrick Redmond
(2014年│イギリス)
[サイコスリラー・サスペンス]
『The Wishing Game』と同じ著者。ある家族のお話で、双子が大きな要素を占めています。

絵本

『ぐうぐうとぱくぱく』ニコライ・ストヤノフ / 鈴木悦夫 訳
ブルガリアの画家による絵本。おそらく私が初めて出会った双子です。

漫画

『双生遊戯』全5巻 岡田淳司
(2021~2022年│日本)
[任侠]
ヤンマガで連載されていた青年漫画。ヤクザの美形双子で個人的に大好物の憎しみ合いながらも愛し合う系。ごちそうさまです…。

ドラマ

『デッド・ゾーン』シーズン3・第7話「鏡」
(The Dead Zone│2004年│アメリカ)
[ミステリー・SF]
双子ものの映画やドラマは一人二役が多いですが、この話では本物の双子の俳優さんが演じています。しかも内容がいろんな意味で好みど真ん中!

『ホワイトチャペル』シリーズ2・全3話
(Whitechapel│2010年│イギリス)
[ミステリー・サスペンス・スリラー]
双子というか、「クレイ兄弟」にまつわる話。

『ツインズ ~早乙女兄弟の推理日誌~』
(2014年│日本)
[ミステリー・サスペンス]
町医者と刑事の双子が事件を追う。シリーズ化してほしかったな…!

『刑事モース 〜オックスフォード事件簿〜』第10話「表と裏のバラッド/光と影の奇想曲
(Endeavour│2016年│イギリス)
[ミステリー]
双子がミステリーの真相なので反転表示。某作品(『グレート・ギャツビー』)と某作品(『プレステージ』)をミックスしたような内容。

『鎮魂』全40話
(镇魂│2018年│中国)
[SF・ファンタジー・ミステリー]
BL小説が原作のブロマンスドラマ。主に後半、2組の双子が登場。うち1組の子ども時代は本物の双子が演じていると思われる。

『HIStory2 越界~君にアタック!』全4話
(HIStory2 越界│2018年│台湾)
[BL・青春・スポーツ]
バレーボールを題材にしたBLドラマ。スラムダンク風味(作中でも言及)。最終話に本物のバレー選手の双子が登場します。

映画

『ふたりにクギづけ』
(Stuck on You│2003年│アメリカ)
[コメディ]
『メリーに首ったけ』や『愛しのローズマリー』のファレリー兄弟監督の作品。結合双生児のあったか爽やかコメディです。
主演はマット・デイモン&グレッグ・キニア。顔を全然似せる気もないところがさすが(笑)

『ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド』
(Brothers of the Head│2007年│イギリス)
[ドラマ・音楽]
結合双生児がボーカルのロックバンドを、ドキュメンタリータッチで描いた映画。双子の俳優さんです。
好みは分かれると思います。原作はブライアン・オールディス。

『ヒア アフター』
(Hereafter│2010年│アメリカ)
[ドラマ・ファンタジー]
クリント・イーストウッド監督&マット・デイモン主演。
双子の男の子たちのお話は、涙なしでは見られません…。本物の双子です。
※冒頭に大津波のシーンがありますのでご注意ください(公開中に3.11が発生し、日本では上映中止になりました)

ショートフィルム

『Same Difference』
(2002年│イギリス)
タイトルも双子の名前(NoelとLeon)も内容もいい。

『Zwillinge (twins)』
(2010年│ドイツ)
まさかこんな内容のものが実際に見られるとは。本物の双子です。

音楽

RyanDan
カナダの双子デュオ。『Like the Sun』という曲がとても好きです。
出合ったとき、twinsシリーズのエンドロールに流すとしたらこの曲だ! と思いました(勝手にすみません…)


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